Maxはビジュアルプログラミング言語で、オブジェクトを配置することでプログラムを組みます。またUIオブジェクトを使用することで、視認性のよい操作が可能になります。
オブジェクトには重なり順があります。通常の処理をするためのオブジェクトは重なることはありませんが、UIオブジェクトを使う場合は考慮する必要があります。
目次
レイヤーの構成
MaxのオブジェクトはForeground(前面)と Background(背面)に分かれて配置されます。通常何もしなければオブジェクトはすべてForegroundに置かれます。Backgroundは[panel]オブジェクト(画像の色付きUIオブジェクト)など、常に背面に置くような場合に使用します。
重なり順の変更
オブジェクトの重なりを変更するには、Menu > Arrange の
- Bring to Front(Mac: Shift+Cmd+F|Win: Ctrl+Shift+F)
- Bring Forward ( Mac: Alt+Shift+Cmd+F | Win: Ctrl+Shift+Alt+F)
- Send to Back ( Mac: Shift+Cmd+B| Win: Ctrl+Shift+B)
- Send Backward ( Mac: Alt+Shift+Cmd+B| Win: Ctrl+Shift+Alt+B)
を使用します。
Bring to Front
最前面に移動します。
Bring Forward
一つ前の重なり順に移動します。
Send to Back
一つ後ろの重なり順に移動します。
Send Backward
最背面に移動します。
レイヤーと重なり順の関係
上述したレイヤーと重なり順の関係についてお話します。
赤いパネルはBackground、青いパネルはForegroundのレイヤーにあります。
ここでピンクのパネルをBring to Front(最前面に移動)をします。
このようになりました。
最前面に移動しましたが、青のパネルの全面には移動しませんでした。これはピンクのパネルがBackgroundのレイヤーに設定されているからです。
Foregroundにある水色のパネルをSend Backwardしても
このように赤いパネルの後ろには行きません。
まとめ
オブジェクトは重なり順を変更できますが、Foregroundと Backgroundそれぞれの中での変更になります。
MaxでオリジナルのUIを制作する場合、[panel]などの背面にくるオブジェクトはBackgroundに置くことで作りやすくなるでしょう。