エレクトロニカやIDMなどでは度々クリックノイズが使われます。今回はMaxを用いてその音を作る方法を解説します。
目次
クリックノイズとは
クリックノイズはCDのデータ読み込み不良で波形の途中がスキップされて発生するなどから、音楽に使われるようになりました。
録音された波形の音圧は通常滑らかに推移するのですが、突然レベルが変わるとプツッというノイズが発生します。その挙動をMaxで作りノイズを発生させてみましょう。
作ってみる
[click~]を使う
[click~]は一瞬だけシグナルを送るオブジェクトです。bangのようなタイミングを送る挙動を、シグナルで行う際に使用するオブジェクトです。これを音声信号として[dac~]に送るとクリックノイズになります。
第1インに[multislider]などからリストデータを送ることで波形を変更できます。サイズは最大512サンプルまでで、振幅に上限はありませんが、オーディオ信号にする場合は-1~1となります。
[train~]を使う
[metro]のような定期的なオン・オフをシグナルで行う際に使用するオブジェクトです。第1インの間隔を広げたり、第2インのパルス幅を0か1寄りにすることでクリックノイズが発生します。
bufferに書く
10 ms程度のbufferを用意して手書きをします。[waveform~]オブジェクトにそのバッファーをセットします。
[waveform~]をクリックし、インスペクターのBehavior > Click ModeをDrawに変更すると、クリックで波形を描けるようになります。
描いた波形は[play~]で再生したり、[groove~]でループするなどで音にできます。