Maxではアルゴリズム作曲や音響プログラミングなど、様々な音や音楽に関する表現が扱えます。ネット上にも断片的に情報が載っていますが、省略されている場合も多いので、初学者の方には書籍をオススメします。
こちらの記事では無料でMaxを勉強できるサイトを紹介しています:
【初心者向け】日本語でMaxを勉強できるサイトまとめ
目次
日本語の書籍
現在のところ日本語の書籍はMax 8に対応しているものがなく、オブジェクトの表示が異なります。ですがオブジェクトの仕様はバージョンが変わっても殆ど同じなので、頭で置き換えればそのまま学習できます。
松村 誠一郎|「Max」ではじめるサウンドプログラミング
購入するMax 7で書かれています。簡単な処理と、Max 7から導入されたBEAPの使い方、Ableton Liveと連携されたMax for Liveの使い方を学べます。
大谷 安宏|はじめてのMax/MSP/Jitter(2009)
購入するMax 6で書かれています。画像が多く掲載され、インストールから簡単な処理まで載っているんで初心者に分かりやすい内容となっています。
ノイマンピアノ|Maxの教科書(2009)
購入するMax 5で書かれています。導入からMIDI、オーディオ、画像、ネットワーク処理の入門までが紹介されています。
ノイマンピアノ|2061:Maxオデッセイ(2006)
購入するMax/MSP 4で書かれています。広辞苑のような分厚い本となっております。ほぼ全てのオブジェクトが網羅され、オブジェクトの細かい機能にまで触れられています。Jitterについても詳しく書かれています。
情報が濃密なので初心者は挫折してしまう内容ですが、最近の資料には表に出てこない機能などが紹介されており、ある程度勉強した方にとっては有益です。
ノイマンピアノ| トランスMaxエクスプレス(2001)
購入するMax/MSP 4で書かれています。学習用途では後に出版された『2061:Maxオデッセイ』を購入したほうが良いですが、当時のコンピュータ音楽家がどのようにMax/MSPを作品に使用したかが分かる貴重な資料になっています。
ノイマンピアノ| 音楽プログラミングへの招待(1996)
購入するMax 3で書かれています。MSP機能が無かった時代に出版されました。デイビッド・ジッカレリ、高橋悠治、カール・ストーン、三輪眞弘へのメールインタビューも付録にあり歴史的価値があります。
英語の書籍
Gregory Taylor|Step by Step: Adventures in Sequencing with Max/MSP
購入するMax 8で書かれています。MaxとMSPのドキュメントを制作しているGregory Taylorによる、Cycling ’74公式の書籍です。チュートリアル形式でシーケンサーの作り方が丁寧に解説されています。
Alessandro Cipriani, Maurizio Giri|Electronic Music and Sound Design – Theory and Practice with Max 8 – Volume 1 (Fourth Edition)
購入するMax 8で書かれています。デジタルサウンドのプログラミングについて理論的・実践的に書かれています。Maxを使用した音響プログラミングを学びたい方にオススメです。
V. J. Manzo|Max/MSP/Jitter for Music: A Practical Guide to Developing Interactive Music Systems for Education and More
購入するMax 7で書かれています。インタラクティブなシステムの作り方が書かれており、ピッチトラッキング、ビデオトラッキング、ゲームコントローラの使用など、外部デバイスによる入力とMaxの処理に関する情報が豊富に載っています。
V.J. Manzo, Will Kuhn|Interactive Composition: Strategies Using Ableton Live and Max for Live
購入するMax 7で書かれています。Ableton LiveとMax for Liveを用いたインタラクティブな作曲システムに関する本です。電子音楽の歴史的背景に触れつつ、作曲・演奏に用いられるシステム作りを示唆しています。